2023.09.05

本学、柏原航助教(理工学部 化学・生命科学科)と渡邉翔太さん(博士前期課程2年)の論文が米国化学会の学術雑誌の表紙を飾る


SDGs目標


 

本学、柏原航助教(理工学部 化学・生命科学科、レーザー光化学研究室(鈴木正教授)所属)と渡邉翔太さん(理工学研究科 理工学専攻化学コース博士前期課程2年)の論文が米国化学会の学術雑誌『The Journal of Physical Chemistry』の表紙を飾りました。
この学術雑誌は、1896年に創刊された物理化学分野の草分けである著名な論文誌です。

論文タイトルは「Effects of Two Electron-Donating and/or -Withdrawing Substituents on Two-Photon Absorption for Diphenylacetylene Derivatives(ジフェニルアセチレン誘導体の2光子吸収に対する2つの電子供与基および電子求引基の効果)」です。

この研究は、有機合成専門の武内亮教授(理工学部 化学・生命科学科)、および桜美林大学の磯崎輔准教授との共同研究の成果です。
また、総研プロジェクト「機能性分子骨格ジアリールポリインの電子励起状態」(2013-2014年度)の支援を頂いています。

物質にレーザーなどの強い光を当てると、物質を構成する分子ひとつが一度に二つの光子(光のエネルギーの最小単位)(注1)を吸収することがあります。これを同時二光子吸収といい、その物質のことを二光子吸収材料と呼びます。
二光子吸収材料は記録材料(メモリー)や微細構造形成(マイクロマシン)、ガン治療における光線力学療法の薬剤(増感剤)などへの応用が期待されています。この二光子吸収が起こるメカニズムや強く起こすためにはどのような分子設計をしたらよいのか、といった研究が盛んに行われています。

柏原航助教は「日本光医学・光生物学会」で「奨励賞」を受賞しています。


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