2023.06.13

長谷川美貴教授(理工学部)が「令和5年度日本希土類学会賞(塩川賞)」を受賞


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長谷川美貴教授(理工学部 化学・生命科学科)が、日本希土類学会において、「令和5年度日本希土類学会賞(塩川賞)」を受賞しました。日本希土類学会賞(塩川賞)は、優れた研究を行うとともに、日本希土類学会の諸活動に対して特に貢献された研究者に授与されます。
今回、長谷川教授の研究業績『発光機能開拓を志向し希土類イオンの電子状態を生かした一連の螺旋型錯体の開発とスペクトル解釈』が評価され、栄誉ある受賞に至りました。

<研究内容の説明>
レアアースは15種の元素の総称で、夜光塗料、お札やパスポートの偽造防止セキュリティインク、病院のMRIの超強力な磁石、火災報知器内のセンサ、スマホの方位磁針などで使われています。現在の研究は特にレアアースを使って光る材料の開発をしながら光るための仕組みを見つけ出す段階でもあります。そのために新たな分子設定と発光の詳しい測定に着手しています。今回の受賞は、分子の形を螺旋にしたことがきっかけでした。これにより、光が円を描きながら進んだり、生体にも安全な光る薬剤になったり、螺旋を繋げて250度でも耐熱性をもつようにさせたり、多様な性質を自在にできることを実験で証明しました。液晶のように、100年後に人々の生活を一気に変えるSomethingになる可能性を秘めた萌芽的な魅力ある研究課題です。

<長谷川教授からの受賞コメント>
日本希土類学会(塩川賞)という、希土類を扱っている研究者にとって大変栄誉ある賞を受賞することになり、身の引き締まる思いです。希土類の研究を続けてきた25年間に携わったすべての共同研究者、学生の皆さん、お世話になった方々との共同受賞でもあると認識しており、心から皆様に感謝いたしております。青山学院大学から新たな光を発出できるよう、一層集中して研究をしてまいります。


関連リンク :

日本希土類学会

日本希土類学会 各賞受賞者一覧

https://raweb1.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?resId=S001417 長谷川美貴教授 研究者情報

長谷川美貴教授 論文一覧

AGU RESEARCH~教員インタビュー~長谷川美貴教授「世界を変える!それが科学の醍醐味」

長谷川美貴教授研究室

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