2020.04.01
持続的開発を議論する上でSDGsの実現に向けて世界が直面する現状や抱える課題を理解することが不可欠です。本学地球社会共生学部の授業科目「持続的開発論」では、SDGsが誕生するまでの歴史的背景を紹介した後、SDGsの達成に向けて、国連や世界銀行など主な国際機関がどのような取り組みを行っているかを解説するとともに、日本が政府レベルや官民連携方式でいかなる取り組みを行っているかも考察します。授業は、①担当教員やゲストスピーカーの講義、②学生による研究発表、③教員と受講者によるディスカッション(意見交換)、これら3つを柱として実施します。2019年度には、ゲストスピーカーとして、外務省でSDGsを担当する国際協力協力局地球規模課題総括課の課長補佐(当時)、春田博己氏をお迎えして、「SDGsの達成に向けたODAの分野別取組」についてご講演を賜りました。我が国外交の最前線から最新の情報を受講者と共有できました。受講者にとって最大の山場は、各自が選んだSDGs関連プロジェクトについての研究報告です。2020年度には、国際機関や日本の中央政府、地方自治体、民間企業、NGOなど、多岐にわたるアクターに対象を広げる予定です。
担当:地球社会共生学部 幸地茂教授