2024.11.27
■『青山学院で学んだ韓国朝鮮の文学者たち』を刊行
青山学院創立150周年記念事業の一つであるプロジェクト「青山学院で学んだ韓国朝鮮の文学者たち―交流の歴史の記録とその未来のために―」(代表・小松靖彦〈文学部日本文学科教授〉)による『青山学院で学んだ韓国朝鮮の文学者たち』を、創立記念日の11月16日に刊行しました(四六判、256頁、非売品)。
戦前、青山学院は韓国朝鮮から積極的に留学生を受け入れ、1911年から1948年には、のべ205人が青山学院で学んでいます。その中に、今日、韓国で人気の高い詩人・白石(ペクソク)を始め、韓国朝鮮に戻ったのち、文学者として活躍し、韓国近代文学史に大きな業績を残した人々がいます。
本書では、韓国近代の文学・歴史・宗教および比較文学の各専門家の協力を得て、青山学院の韓国朝鮮との交流、日韓の近代文学史を概説し、11人の文学者について紹介(作品の翻訳も含む)しました。また、青山学院で学んだ詩人・金東鳴(キムドンミョン)の作品「こころ」(金素雲〈キムソウン〉による日本語訳)に曲を付けたアーティスト・沢知恵氏の「こころ」に寄せる思いを記した文章もご寄稿いただきました。表紙と帯は、青山学院大学卒業生で音楽プロデューサーで装丁家の外間隆史氏の渾身の作です。
青山スピリットに触れた若き文学者たちの生きざまと文学活動が日本でも韓国でもさらに広く知られることを願っています。
なお、本書は青山学院の支援を受けて制作しました。