2021.12.01

環境電磁工学研究所がコニカミノルタ株式会社との共同研究で、『ドップラーセンサを用いた鉄筋コンクリート構造物内の錆検知』技術を開発


SDGs目標


 

青山学院大学環境電磁工学研究所の橋本修所長(理工学部電気電子工学科教授)、須賀良介研究員(同助教)は、コニカミノルタ株式会社との共同研究により、『ドップラーセンサを用いた鉄筋コンクリート構造物内の錆検知』技術を開発しました。

日本では、建設後50年を経過するコンクリート構造物が増加しており、これらのコンクリートの剥離や崩落などの事故がしばしば発生しています。橋梁に限定しても、2050年度国内総橋梁数の8割が50年経過になると予測されています。それらの検査として、構造物内部の鉄筋の腐食検査が必須になりますが、従来のX線検査では人体への影響が懸念され、内部埋め込み型センサの活用では、建設時点でのセンサ埋込が必要となるといった問題がありました。そこで、安全かつ既存構造物にも適用可能な非破壊検査が求められています。

環境電磁工学研究所では、この社会ニーズを実現する技術として、ドップラー効果を用いた錆検査手法の実験的検討を行った結果、アンテナ移動速度に対応した周波数において錆有無により9.75dBの十分な反射電力の変化を確認しました。 環境電磁工学研究所では、今後実用化に向けて80~100GHzの高い周波数を用いた実験を行っていきます。


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